主機関連ポンプについて(一般的にメーカー要求の確認が先)
1. 高温冷却清水ポンプ
セントラルクーリングの場合、特に主機メーカー要求に合わせる。

例えば上記はMAN B&Wの要求値で、ポンプ要目は
120m3/h x 3bar (0.3MPa又はkg/m2)が適正と成る。
2. 低温冷却清水ポンプ(セントラル冷却水ポンプ)
1.に示す表にも有るが主機関係で必要な容量は285m3/hと成るが
その他、以下の項目(例題)にも低温冷却水が一般的に必要と成る。
a. 主発電機関
b. 空気圧縮機
c. 造水装置
d. 潤滑油冷却器
d. 主機エアークーラー
e. 制御室ユニットクーラー
f. 工作室ユニットクーラー
g. ドレンクーラー
h. ボイラーMGOクーラー
i, 主機MGOクーラー
j. 発電機MGOクーラー
k. 中間軸
l. 居住区空調機
m. 冷凍機
n. 甲板機械
o. その他船に依ってシステムが違うが最近では清水冷却の方が機械が長持ちするので
一般的には清水冷却が多い
これらの装置の合計が低温冷却清水ポンプ(セントラル冷却水ポンプ)の容量と成る
一般的に7万トンクラスで550m3/h x 0.25MPa程度でしょうか。
正式にはヒートバランス計算を行い決定する。
ポンプ吐出圧力:0.25MPaについては基本的に一番抵抗のたつ機器の機内抵抗+配管抵抗の1割増し程度
その他は最大抵抗に合わせ機器出口にオリフィス等を入れ抵抗を合わせる事により各機器に想定した
流量が流れ計画温度設定がスムースに行われる。
小型船の場合は竣工時に出口バルブで流量調整を行う(各機器出口の圧力計等でも確認調整出来る)
3. 冷却海水ポンプ(セントラルクーラー冷却用)
2.に示す低温冷却清水ポンプの出口(入口の場合も有り)に設けるセントラルクーラーの冷却用に使用する
一般的に低温冷却水クーラー出口温度36℃で入口温度は2.に示す機器より帰ってきた温度に成り
その温度差分を海水で冷却する。
吸入側海水温度は一般的に32℃設定でクーラー出口での温度は基本的に温度差10℃を超えない程度に
設定する、10℃を超えると温度差で塩が出る場合が有るので要注意。
従って一般的にクーラー出口で40℃から41℃の間で海水の量を割り出した物がポンプ容量と成る。
7万トンクラスで630m3/h x 0.22MPa程度でしょうか。